【日本の英語力は世界最低レベル?】子どもの早期英語学習は、本当に必要なのか?【メリット・デメリット】
こんにちは、たろう先生です!
今回は、「子どもの早期英語学習」についてお話ししたいと思います。
みなさんも一度は、英語がもっと上手かったらな。と思ったことはあるかと思います。
そんな親心から、子どもには英語で苦労を掛けたくない!
なるべく早くから、英語を教えてあげた方がいいんじゃない?と思っているみなさま!
そんな皆様に必見の内容となっております!ぜひ最後までご覧ください。
目次
1、現在の日本の英語力とは
2、子どもの英語教育について
3、子ども早期英語学習のメリット・デメリット
4、子どもには勉強ではなく、英語とのつながりを
5、終わりに
現在、日本の親御さんの中で人気急上昇中の習い事「英会話スクール」
しかし、本当に子どものうちから英語を習い事にしてしまってもいいのか?
詳しくこの記事で解説をしていきたいと思います!
それでは、本文へ行って見ましょう!
現在の日本の英語力とは
早速ですが、こちらのランキングをご覧ください。
これは、世界中で行われているTOEIC試験の世界各国の平均点数のランキングです。
左が「Speakingの順位」右が「Writingの順位」となっております。
「Speaking」は上からから順に、1位は「ドイツ」2位「アルゼンチン」3位は「フィリピン」となっております。
一方「Writing」は、一位「フィリピン」二位「ドイツ」3位は「アルゼンチン」のような結果となっております。
それぞれ共に日本のランキングは「20位」となっております。
どちらも下から数えた方が速いというのが、現在の世界と比べた日本の英語力となっております。
続きまして、次の表をごらんください。
こちらは、国際教育事業のリーディングカンパニーであるEF(Education First)が調査している「EF EPI 英語能力指数」という、報告レポートの表となっております。
こちらの2020年度版は、世界100ヵ国のおよそ220万人を対象にしたテストの結果となっております。
1位から「オランダ」2位「デンマーク」3位「フィンランド」と、北欧の各国が連なり、
日本の順位は、100ヵ国中「55位」と半分より低い結果となってしまっております。
また、このランキングはスコアごとに5つのレベルカテゴリーに分かれており、日本は下から2番目の「Low(低い)」というカテゴリーに分類されております。
以上2つのレポートから、日本の英語力は決して世界と比べて高いと誇れるものではないことがお分かりいただけたかと思います。
「日本人は、試験の為の英語は得意だけど話せない。」とも、よく言いますが、TOEICのWritingや、EF EPIの試験はどちらも筆記のみの試験となっており、話す以前に英語能力としても世界的にはまだ低い能力となってしまっていると思います。
子どもの英語教育について
2017年度のリクルート社創刊の「ケイコとマナブ」という雑誌の調査によると、
「親が子どもに習わせたいランキング」の1位が「英語・英会話」となっておりました。
また、2021年度最新版の子どもの習い事図鑑という教育系メディアが調査した報告によると、
子どもの習い事人気ランキング3位に「英語・英会話」がランクインしております。
1位は「学習塾」と、2位は「水泳」と、どちらも何年も習い事人気ランキングトップを争い続けている
この2つには及ばなかったものの、日本のどの家庭の親御さんもとても気になっている大人気の習い事であることは間違いないと思います。
私も小学生のころに、英会話の習い事に通っていました!!とても楽しかった思い出です!
そんな、大人気の習い事ではあるのですが、世間では「なるべく早くから英語学習を始めた方がいい派」と、
「早くに英語学習を始めてしまうとその後の成長に影響があるから、やめた方がいい派」の2大派閥に分かれるほど、教育業界では熱く昔より論じられてきました。
この記事では、そんな子どもの英語学習について詳しくもう少し説明していきたいと思います。
子ども早期英語学習のメリット・デメリット
日本の親御さんから大人気な習い事「英語・英会話」についてお話ししたいと思います!
子どものうちから勉強を始めるメリットはとてもたくさんあるのですが、
実は、この習い事ほかの勉強や、スポーツとは異なったデメリットも実は考えられているのです。
まずはメリットの方から順番に見ていきましょう!
メリット:「英語脳」「英語耳」と呼ばれる能力が身につきやすい!
早期英語学習の一番のメリットといっても過言ではない、最大の利点は何といっても
「英語脳」「英語耳」といわれる能力が身につきやすいことです!
人間が言語を習得するのには、臨界期と呼ばれる期間があり、
その前と、あとでは語学の習得具合はまったく異なるという研究が多く報告されています。
この多くの研究の中で、臨界期とは子どもが思春期に達する前後12-15歳終わりまでをさすことが多いです。
1980年言語学者のMark Patkowskiによる研究によると、非ネイティブの子どもを対象に15歳までに
アメリカで英語学習を開始したことろ、ほぼ全員がネイティブの様な英語力を身に着けたと報告されています。
このように、臨界期前に学習を始めることで、よりネイティブに近い状態で英語学習を進めることが出来ます。
これが、「英語脳」や、「英語耳」を作る要因の一つと考えられています。
メリット:イマ―ジョン教育が可能
「イマ―ジョン教育」とは、1965年にカナダの幼稚園から始まったとされる教育方法のひとつです。「Immersion(イマ―ジョン)」日本語で、「浸された状態」「浸す」などを意味しており、子どもならではの学習方法として、とても人気の教育方法が行える点にあります。
大人になると、語学学習は基本的に、理論や理屈を中心とした学習方法が適切とされているのですが、
子どもは、より直感的に「周りの人を真似る」といった方法で、学習を進め恥じることなくアウトプットを重ねていく学習方法がございます。
イマ―ジョン教育は、明確には様々な種類のカテゴリーがあるのですが、基本的に日本人であれば、
日本語と、第二外国語としての英語を使用し、英語の語学力はもちろん、
物事をより多角的に考え理解力の向上なども得られる子どもならではの教育方法のひとつです。
デメリット:セミリンガル(ダブルリミテッド)の可能性
セミリンガルという言葉をみなさんは聞いたことがあるでしょうか?
最近では、セミリンガルという言葉が差別的な表現ではないかということで、
ダブルリミテッドという言葉に置き換えられて論じられることもあるこちらの言葉は、
A person who knows two or more languages but exhibits low profile in all of them, that involves having poor vocabulary and wrong grammar.
Weblio
日本訳をすると、「言葉をいくつか知っているが語彙不足、文法を誤って使用する人」という意味で、
要するに、いくつかの言語を話すことができるが、どれも中途半端になってしまい満足に話すことが出来ない人のことです。
これは、海外駐在員の子どもや、熱心な外国語教育を受けた子どもに多く見られる症状なのですが、
第一言語とする言葉、母国語の習得が未熟な状態で他の言語も同時に学ぶことによって、
どちらも発音良く、日常会話レベルの会話はでいるが、深い思考をする際の主となる言語体系ができあがらず、
深く物事を考えたり、伝えたりすることが出来なくなるというものです。
これは、世界でも様々な言語学者や、脳学者によって研究が進められており現在も様々な説が存在しています。
その研究の中でも有名なJim Cumminsという方の説を軽くお話ししたい思います。
彼は、トロント大学教育研究所の教授で様々な論文共に理論を発表しているのですが、
ざっくりと要約すると、「子どもの言語発達の不十分な状態でバイリンガル教育を初めてしまうと、認知的発達にnマイナスな影響を与えることがある。また、言語発達が十分な状態からバイリンガル教育を初めても、十分に第二言語を流暢に扱うことができる。」と言うものです。
幼少期の言語を取得する段階で、英語などの他の言語にも触れてバイリンガル、マルチリンガルに育てたい。と思っている親御さんはたくさんいるかと思いますが、
早すぎる外国語学習は、本来学ぶはずだった母国語の完璧性を失ってしまうだけではなく、
その子供の認知的能力、物事を考えたり、思いを伝えたりする能力まで奪いかねないこともしっかりと理解をするべきだと思います。
子どもには勉強ではなく、英語とのつながりを
ここまで、現在の日本の英語力や、子どもの早期英語学習についてメリット・デメリットをお伝えしてきました。
いかがだったでしょうか?私は、子どもの将来のためには第二言語を学ぶことは必要不可欠だと考えております。
実際に私が、留学に行き少なからず英語学び、留学前の全く英語のできない日本人と、帰国後の少しだけ英語が話せる日本人という、
二つの経験から、英語学習の必要性と、世界の広がり方を学ぶことが出来ました。
我が子にも、英語学習を行なっていきたいとは思うのですがそこで1番大事にしたいことがあります。
それは、「あくまで第二言語は第二言語として、楽しく身につけて欲しい」と言うことです。
私は、外資系の会社員という環境から様々な外国人や、ハーフの方と関わってきました。
みんな母国語と英語という二つの言語を話すのは当たり前で、それ以上に何カ国語も話す方ばかりでした。
しかし、そのみんなにはそれぞれ母国語を持っており、それぞれ自分はどこの国の人だというアイデンティティを持っていました。
みんなそれぞれのベースとなるアイデンティティを持っており、その上で様々な国の言語を話すことが出来ております。
言語学習は当然早くから始めれば始めるだけ有利な面があることはもちろんあります。
しかし、大人になってからは身につけることが出来ないかというとそんなことはありません。
大人になってからでも、何歳になってからでも学び、扱うことはできます。
子どもには多くのことを身につけ、不便なく育ってほしいという願いはもちろんありますが、
それよりも1番大事なのは、子どもが幸せに楽しく育ってほしいということです。
私は、小さい頃より、勉強を強制されたり、子どものとしての本来の楽しみを奪うような教育があってはいけないと思います。
そこで、英語学習をさせるにしても学習として学ばせ、どれだけ能力を高くするかということではなく、
子どもが楽しく英語を学び、語学としての英語だけではなく、英語を通じていることのできる世界の楽しさを教えてあげたいと思います。
みなさんは、子どもにどのようなことを望みますか?
たかが英語教育、幼少期の教育の一部とはいえ、幼少期の子どもに与える影響は将来にとても大きく関わってきます。
しっかりと子供と向き合い、親として、どのような関わり方ができるか今一度考え子育てを楽しんでいただければと思います!
最後に
本日の記事はここまでです。
この記事を最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。
最後の方はまた少し熱くなってしまいましたが、
もし、良い記事だったと思っていただけたら、コメントや、SNSでお友達にご紹介していただけると嬉しいです!また、次の記事でお会いしましょう!
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